2歳10ヶ月 アレを怖がらなくなった。
恐怖のアレ
昨日、娘がテレビでNHK教育の いないいないばあ のDVDを見ているとき、アレがでてくるチャッチャララ~というイントロ音楽が聞こえた。
「あ、しまった。」
料理をしながらドキリとした。
アレがでてくると、娘はキッチンに泣きながら駆け込んでくるのだ。
そして彼女が落ち着くまでは仕事にならない。
娘がいないいないばあを見るようになったのは生後7ヶ月を過ぎた頃のことだったか。
最初は無反応だったのに、ある日を境にして急にアレが出るたびに狂ったように泣くようになった。
その度に家事を中断して宥めるはめになったので、私としてもアレは憎い存在であった。
いないいないばあにアレが頻回に出ていた頃は、アレだけ消すために録画を編集するなどしたものだ。
しかし昨日はちがった。
娘はアレがでてきたにもかかわらず、
「きいろいながぐつさん」
と声をかけたりしながら、TVから逃げずにニコニコ見ている。
ぶかが水たまりに飛び込むところなどみて、
「ながくつさん、ぬれちゃったねえ。」
「あとで洗わないとねえ。」
などと長靴の心配までしている。
大げさかも知れないが、私は本当にびっくりした。
ビックリしすぎて、1年以上放置していたブログを更新しているくらいである。
ところで、アレとは、↓これのことである。
画像出典:佐々木ページ » ぶか
ながぐつのぶか というキャラクターだ。
ぶか自体、ごらんの通りどうみても無害そうだし、性格もよさそうだ。
とてもかわいいといってもよい。
正直、怖い要素というものが自分から見て全く見あたらないのだが、とにかく娘はこれを怖がった。
とにかく、娘にとっても、(娘が泣くので)家族にとっても、ぶかは「出てきては困るもの」であったのだ。
これの一体何が怖いのか?
娘に聞いても泣き叫ぶだけで答えてくれなかったので、気になって検索してみると、
いないいないばあっ!を見ている我が子が黄色い長ぐつが出てくると毎回泣く | イクジータ
というスレッドがあった。
どうやらうちの娘だけの反応ではないらしい。
そして他のサイトでは、3歳になったら平気になったという記述もみかけたので、どうやら一過性のもののようだ。
実は娘が怖がるキャラクターは他にもあって、ブルドーザーくん
も出てくると泣きながらすっとんでくる。
ぶか と ブルドーザーくん の共通点は、
① 黄色い
② 本来なら無生物のものに目や口がついている
③ がんばるとき、ときどき口をへの字にする
くらいである。
さっきのリンク先でも、口をムーンとへの字にしているのが怖い、という子どもの意見も載っていたので、やはり③なのだろうか。
でも、もう娘はアレの恐怖を克服したのだ。
アレが自分に害をなす者ではないことが、分かるようになったのだ。
むしろ親しみを持てる対象になったのだ。
これが子どもの成長というものなのだなあ。
ふしぎだなあ、うれしいなあ、でも、アレを見て泣き叫ぶ娘を見られなくなるのも、なんだか寂しいなあ、と思ったのでした。
(おしまい)